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enchantMOON Crew Meeting 2016に行ってきました

enchantMOON Crew Meeting 2016に行ってきました。

2016/1/31追記:ニコニコ生放送で中継され、清水@shi3zさんも告知されていたので、撮影NGでしたが内容については秘匿扱いというわけではない…と思い、自分視点でまとめたものが、この日記になります。

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前回書いたように、enchantMOONが進む道と自分の期待するところは違っているのかな…と思うところあったので、果たしてなにが聞けるのか。予報外れて雪でなくてよかったです。

席の埋まり具合からみて、参加者は200名より少なく140名ほど?な印象でした。
大雪の注意報がでていたせいかもしれません。(降らなくて良かったです)
あと男ばっかりでした(笑)。女性は片手に数えられるほど…というか数えるのも困難で、これがenchantMOONのユーザー層なんだなぁと(笑)。
椅子は背もたれ動いて座りやすく、間隔も空けられていて脚ものばせて、4時間ずっと座りっぱなしでも疲れませんでした。


清水@shi3zさんの挨拶から始まったenchantMOON Crew Meeting 2016。
気のせいかもですが少し緊張されているように見えました。
なんでも参加者のうち100余名はenchantMOONユーザーで、東京近郊に住むユーザーの2/3に相当する見事な出席率だとかw

つづいて基調講演。PlayStationVAIOをデザインされたデザイナー後藤禎祐さんの講演でした。
PlayStationのデザインについてはそれなりに知っていたのですが、VAIOについては知りませんでした。
VAIOは、パソコンの筐体だけでなく、VAIOという名称とそのロゴまで含めたデザインだったそうです。
中でも驚いたのは天板のロゴについて。
MacBookを開いたとき、アップルマークは上下正しく見えますよね。
このロゴの向きにしたのは、VAIOノートが初めてだったと知りました。
当時のノートパソコンは、天板を閉じているときに使用者から見てロゴが正しく上下になるようになっていました。これだと開いたときはロゴが逆さになりますが、使用者からは見えませんし、それが普通でした。
自分は、この開いたときを前提にしたデザインはAppleが始めたと思っていたので、驚きでした…!

デザインとは単に見た目だけのものではなく、モノの在り様をも規定するもの。(※話を聞いた上での自己解釈)

enchantMOONには既存の仕組みに縛られない新しいものを目指してほしい、としめられてました。
少し強引でしたがw


つづいてライトニングトークで印象に残ったことを書き出します。

・「次期enchantMOONVRバイスになる!?」の橋本和幸さんを登壇させるための清水@shi3zさんによるあまりな強引さw。

・「俺の考えるロボット版enchantMOON」の今井大介さんによる、人が考えてロボットに指示するのではなくロボットが人の習慣を解析して指示してくれるという面白い見方の提示。たしかにカーナビはそうなってます。

・「9分間メソッドで変わるプログラミング教育」の土屋夏彦さんの話は、enchantMOONとはあまり関係なかったような…?

・「アナウンサーのための手書き端末としてのenchantMOON」はさすがアナウンサー立石に水の話っぷりの吉田尚記さん。より手書きとしてのenchantMOONを求められてました。

・「文系人間の僕がenchantMOONと出会って変わったこと」の後藤大喜さんの話は…enchantMOONのプログラム的方面を知っていると興味深い話だったのかもしれません。ひとつ思ったのは、プログラムは特別なものでなく、きっかけあれば踏み込められる、という環境が今の世の中にはできているんだな、と。

enchantMOONHyperCardとしての魅力を求められていた蒲地輝尚さん。

・「ExaScale Computing時代のBMIバイスとして次期enchantMOONに期待」は、清水@shi3zさんと同じく世に対して働きかける行動をされている齊藤元章さん。ペンすらなく頭で考えたことを実行するにあたって、enchantMOONのインターフェースは有効である、と。たしかにコマンド入力手続き(頭の中で○をイメージし、つづいてコマンドをイメージする)として使えそうです。
また清水@shi3zさんに対して並ならぬシンパシーがあるようで、出身地からはじまるおふたりの共通点を列挙される勢いでしたw

・「教育現場におけるenchantMOON」の酒井春名先生の話は、iPhone6plusでのプレゼンで綺麗につくられていて内容もわかりやすく(きちんと前提の共有からつくられていたので、今の中学校の教育って?な自分にも伝わりました)ユーモアもあり素晴らしかったです。学校の先生は大変で凄いなぁ…とも思わされました。

・あと飛び入り?でプログラムに載ってなかったコクヨの山崎さんのプレゼン。アナログなコクヨでデジタルな分野を開拓されている方。キャンパスノートは国産(滋賀県)で1億2千万冊売っているそうです。アナログとデジタル(パソコン)を並べたとき、enchantMOONはそのあいだに入るガジェットであると。アナログとenchantMOONとデジタル(パソコン)。その境界が、アナログとenchantMOONのあいだにあると見るか、enchantMOONとデジタル(パソコン)のあいだにあると見るかで、考え方も変わってくると。なるほどです。


ここで休憩が入りました。


そのあとトークライブは…どちらの方も知らず、そのあたりの説明もあまりなく、なんだか内々の話を見せられている感じでした…。


そしていよいよ清水@shi3zさんの登壇。

齊藤元章さんが言われたように、思い描く未来をつかむため、いまはまだ詳しく言えないことを(一週間ほどすれば言えるとか?)着々とすすめられているそうです。
それはenchantMOONにとらわれず、あらためて原点に立ち返り、つかむためには世の中に認知されること、それは数を出すこと、との話でした。
それは「とても描きやすいガジェットenchantMOONでなにが出来るのですか?」といった問いに、答えられる新しいものだそうです。
熱い…!
それでいて、勢いですすんだenchantMOONと違う冷静な視点も感じられました。
なによりも、話をきくだけではソフトウェアだけで果たせそうなことに聞こえましたが、ハードウェアとあわせての計画のようで、それはどんなだろうかと興味が持てました。

話の中では、“アラン・ケイの呪縛からはなたれた”といったことを言われてました。それゆえ囚われずに見つめ直した、と。
ですが、清水@shi3zさんがされていることって、あの有名な言葉「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」を地で歩む、そういうことでは…と、思わずにいられませんでした。


続報が楽しみです。